人間関係のストレス。

その対処法。

 

これに関しましては,全て精神医学が悪いんです。私が目を離した隙にとんでも無いことになってしまいました,本当に申し訳なく思っております。

そこで,責任をとるべく,対処法をこれから不定期に発信致します。

 

精神科診断学:スキゾイドのすすめ

 

顕微鏡でのぞいて,「ああ,ここがこうなっているから,〇〇病だ」と,みんなが,東大でも秋田大でも等しく,合意できるなら良いのですが,精神医学はそういきません。診断分類は,とても,あいまいです。

合意を得るためによく使われるものにDSMとICDがあります。とにかく,症状が列挙されており,〇をつけていけば診断できるというシロモノです。

〇をつけていき,さらに「薬物ガイドライン」があるため,今日からあなたもそこそこ臨床医,が出来る。

かというと,精神科臨床は,そんなに甘くねーので御座います。「抜き差しならない事態」「修羅場」「まさか」「例外中の例外」「直感」が,まだまだ大事です。開業して,しみじみ,二十年余にわたる勤務医ドサ回りの体験は貴重だったなぁ,と実感しています。

DSM= ドSMの略,では御座いません。現在用いられている精神医学の診断基準です。大変お手軽です。原発と同じく,アメリカ製です。アメリカ診断基準ではなく, 国際診断基準はICDと言います。ICDの方が,まだ抒情的でしたが,最近はDSMの影響をもろ食いまくっており,シャクです。出自はもともと「統計用」 ですので,臨床現場からかけ離れているのは致し方ないのですが,得てして,統計で研究ばかりをしているとDSMボケしますので,要注意です。

 

この中に,滅びゆく,味わい深い疾病概念,というのがあります。

 

ずばり,「スキゾイド」という概念。

スキゾフレニー(統合失調症)から派生しています。

幻聴や妄想という,派手な症状は無いのだけれども,一風変わっているように見える,協調性よりは,自分流の判断で立ち振る舞う。しかし,変におどおど,びくびくしない。

孤高の人。

「あの人は『スキゾイド』だ」というとき,どこか,尊敬のようなニュアンスが含まれていました。

周りに媚びない所や,嫌われたり無視されたりすることを,「愚かな人間衆生のやらかすこと」と気にかけないかのような生き方は,確かに,凡夫を超越していた。

私が精神科医になった頃,まだ,スキゾイドと診断する場合も多かったです。仕事の「量」が増えたとき,無理やり適応を強いられるとき,こちらがアドバイスしたり処方したりしていましたが,原則,生き方の決定権は,あちら側にある。それで,良かったのだと思います。

それが・・・。

DSM では,このスキゾイドを幾つかに因数分解し,「パーソナリティ障害」とした。何この上から目線。さらにその後,研究者の大きなお世話から,「統合失調症に 準じた薬物療法」などが歌われたりするようになったこともありました。世も終わりよのー。と思っていたら,最近は「発達障害」としてスキゾイドを説明しよ うとするのまで現れました。もう,いい。愛想尽きたので,私ゃ,いおりクリニックにひきこもる。ガクモンの進歩なのか何なのか,訳わかんね。かくして,ご 隠居,ご隠居。無駄な議論,死ぬまでやってなさい。私は治療してるから。学会にはいくけれども,御用学者以外のしか聞かない。むしろ,全国の仲間らとの情 報交換だけの場にする。

 

スキゾイドの人は,「協調性」を強いられると―・・・協調性は時に暴力的だ―具合が悪くなります。「みんなと同じ」という圧力がかかると,とても苦しくなり,悩みます。

ただし,多くは,若い時だけ。若い時は,下手すると自殺しかねないほど,横並びが苦しい。

と ころが,思春期青年期が終わり,中年にさしかかると,スキゾイドの人,イイ,強い,ですよー。あまりにも孤独を好むために,時に配偶者に首根っこつかまれ て連れて来られたりしますが,そういうときは,本人のみならず,配偶者様にも,スキゾイドの何たるかをご理解頂くと良いです。んで,意外と,孤独を好む割 に,内面では家族思いです。

対人交流は,かなり少ないです。

「どうでもいい人」を「人」と目さない。会社の仕事は,モノゴト を優先するため,一々,誰それとの人間関係がどうこう,まで,考えない。これは,才能です。1人で昼ごはん食べても,胃に入る物質は同じ。上司に怒鳴られ ても,上司の「感情」よりは「どういう意味のことを言っているのか?その目的を楽に達成するには,最低限何をすれば良いのか?」だけ考えるので,一々,人 格を否定された,などと妄想しない。

 

究極のエコ思考。 

 

少数と,とても深く付き合います。

親友を,イノチガケで守ることもあります。そうでないときもあります。

適職は,営業やグループワークよりも,「職人」でしょう。

 

私は常々,この「スキゾイド職人」概念をどう臨床に生かすか,考えていました。

それは,患者さんのことだけや,本や雑学だけでは,足りませんでした。我が身を参考にせざるを得ませんでした。

 

そ うして,色々考察し,とりあえず現在の所得たヒント,みたいなものをざっと記してみたいと思います。適当でいい加減で無責任でアホな考えで恐縮ですが,さ らに煮詰めて完成したら,その時はいつも逆旅を愛読下さっている皆さま!本にして高く売りたいと思いますので,今から貯金しておいてください。

 

対人関係が面倒くさい職場は全て,スキゾイド職人であれ。

 

一,にこにこして,おべんちゃら使い,嘘をつきつつ陥れて金をふんだくる仕事だとしても。単に袋詰めして発送するのが仕事だとしても。最高のその技術と,「オリジナル技」の開発にいそしむべし。ウソの自分を完成させて,本当の自分,は,経済活動とは無縁の場所におくべし。

 

二, 上司や同僚のイジメやパワハラに対して。正面から,まともに,受けないこと。大体において,そういうことを人にしかけてくる相手,というのは,私生活や半 生で色々と葛藤や外傷がある人が多いので,その八つ当たりを「真」に受け過ぎるだけ,鼓膜の震えが損。騒がせるだけ騒がせるべし。雑務はロボットと化し, 「忙しいふりしてとっとと」片付けるべし。

 

三,濡れ衣,噂,陰口,など。「そういう目で見られている自分。なん か汚された感じ」に対しては,特にヤッパで刺された訳ではないので,放置しておくべし。そのうち,ご好評を頂いた回の続編「SMのはなしpartⅡ」でも 書こうと思いますが,こちらが不快な表情をすると,ますます周囲のサディスト感情に油を注ぐので,ポーカーフェイスで,仕事のモノゴトだけを,ささっと秒 殺で済ませ,とっとと帰って楽しいことすべし。

 

四,実は,「どうしてプロにならないのぉ!?」という趣味をお持 ちの方,スキゾイドに結構おられます。政界の縮図のように子どもっぽい人間関係は,「雑音」として耳栓した状態にとどめ,「天職」を探すべし。それが金儲 けにつながらなくても,その道を究めるべし。私が無理強いするわけにはいかないので黙っていますが,無駄に発酵している才能,結構あります。天才がサラ リーマンやっているのは,理不尽ですが,現実です。あああ,もったいない。天才は飯食えないので,飯のタネとして,職場を過ごしましょう。

生来の仕事,は,得てして,金になりません。

媚び,が入るから,才能を潰すのです。

artistとしてプロになってから,作品が堕落するのはよく見る現象です。

だから,仕事は仕事として,「感情無菌状態」にして,勤務時間内だけ,そこで黙々と業務をこなしてください。本来の仕事は,私の好きな高田純次師匠のように「五時から男」でまっとうして下さい。

 

五, 詭弁と思われるかも知れませんが。これは,ある程度,言っちゃって良い,と思います。「敵が多い人ほど,味方も多い」の法則(←某先生,また盗むなよ,こ ういう部分,よくかっぱらわれる)。会社の「〇〇課」で,敵ばかり。と,思っていたら,取引先のAという会社では好かれていたり,隣の「××課」では一目 置かれていたり,ただそれに気づかない,という場合,結構あります。狭い所で「全否定された」と悩んでいるのは,視野狭窄です。スキゾイドの人は,良い離 人症をともなうのか?意外と,大局的に,客観的に,冷めた目で,自分の立場を観たりしている。視点をどこに置くか,自分次第。常に視点を複数もつべし。

 

六,言いたいことは主張すべし。違う価値観で話し合っても無駄,と思ったら,聴いているふりして聞かぬべし。仕事に関する会話は,内容,内容,内容,が全てです。「言い方」「感じ」は,ばっさり,カットして下さい。やることやってりゃ,文句言われねー,ので御座います。

 

続きはまた,いつの日か,お書きします。

 

無断引用を禁じます。某先生,こちらはもう雪だよ。